コップンカー!前回に引き続き、タイの各地方の魅力を紹介していきます!第三弾の今回は首都バンコクからも日帰りで観光可能なタイ中央部についてご案内させていただきます。せっかくタイへ行ったならバンコクから少し足を延ばしてぜひとも訪れていただきたい弊社スタッフイチオシの観光地となっておりますので、ぜひ次のご旅行選びにお役立ていただけると幸いです。

タイ中央部はこんなところ!

中央部はチャオプラヤー川をはじめとする川や運河が網目のように流れている水郷地帯です。土地は肥沃で首都バンコクを少し離れれば、のどかな田園風景がすぐ広がっていますが、生活しやすいこの地域にはタイの歴史上重要な町や遺跡が点在しています。
首都バンコクを中心に北にはユネスコの世界遺産に登録されたアユタヤ遺跡、西にはミャンマー国境に広がる豊かな自然と第二次世界大戦の傷跡を残す町カンチャナブリ、南にはパタヤを始めとした華やかなビーチリゾートがある多様なエリアです。

旅におすすめの季節

熱帯モンスーン気候地域に属すため、最も快適なのは雨が少ない11~2月の乾季です。この時期なら雨の心配も少なく観光できます。2月中旬から雨期に入る直前までは暑季と呼ばれ、1年で最も暑い時期です。5月中旬から10月の雨季はスコールのような雨が一時的に降りますが、気温はそれほど上がらないので体感的には過ごしやすく緑が生い茂りフルーツの美味しい季節です。

アユタヤ/栄華を極めたかつての王都

首都バンコクから北へ約80km、アユタヤは日本で言うと鎌倉のような古都です。1351年初代ウートン王がここにアユタヤ王朝を開き、30人以上の統治者によって400年を超える栄華の時代を築いてきました。17世紀には遠くヨーロッパ諸国との貿易も盛んに行われ、「ロンドンのように見事」と称えられるほどの国際都市へと発展しましたが、1767年に宿敵ビルマ(ミャンマー)軍の攻撃により王朝の幕を下ろすこととなります。現在も残るアユタヤ遺跡の多くはこの時のビルマ軍による破壊の跡が目立ちますが、1991年タイで初の世界文化遺産に登録されました。

画像1: 【タイ】中央部おすすめ観光地のご紹介~アユタヤ、カンチャナブリなど~

アユタヤ観光では遺跡同士の間はバスで移動しますが、多数の遺跡や寺院があるため、見所をおさえたとしても合計で約2時間半~3時間観光することとなります。木陰が少なく日照りも強いため、帽子やサングラスを持参いただき適宜水分補給をしながら観光しましょう!

■ワット・プラ・シー・サンペット
バンコクにあるワット・プラケオ(エメラルド寺院)に相当するアユタヤ王朝の重要な寺院です。1491年に建立された王室守護寺院で、セイロン様式の3基のチェディ(仏塔)には歴代の3人の王様の遺骨が納められています。

画像1: ワット・プラ・シー・サンペット(2018年11月弊社スタッフ撮影)

ワット・プラ・シー・サンペット(2018年11月弊社スタッフ撮影)

画像2: ワット・プラ・シー・サンペット(2018年11月弊社スタッフ撮影)

ワット・プラ・シー・サンペット(2018年11月弊社スタッフ撮影)

■ワット・プラ・マハタート
ワット・プラ・シー・サンペットと並び重要とされている寺院です。こちらの遺跡もやはりビルマ軍によって破壊され、現在は頭部を刈り取られた仏像の胴体ばかりが並んでいます。この寺院の見所といえば、木の根に取り込まれてしまった仏像の頭部です。神秘的な力を感じさせる珍しい光景を一目見ようと観光客から人気の撮影スポットとなっています。

画像1: ワット・プラ・マハタート(2018年11月弊社スタッフ撮影)

ワット・プラ・マハタート(2018年11月弊社スタッフ撮影)

画像2: ワット・プラ・マハタート(2018年11月弊社スタッフ撮影)

ワット・プラ・マハタート(2018年11月弊社スタッフ撮影)

■ワット・ロカヤスタ
境内はビルマ軍によって破壊されてしまったため、高さ5m、長さ28mの涅槃仏が大空の下に悠然と横たわっています。中期アユタヤ様式とされていますが、現存しているのは1956年にタイ芸術局によって復元されたものです。

画像: ワット・ロカヤスタ(2018年11月弊社スタッフ撮影)

ワット・ロカヤスタ(2018年11月弊社スタッフ撮影)

カンチャナブリ/悲劇の舞台となった鉄道のある町

バンコクから北西へ約130km、ミャンマーから流れ込むクウェー川に沿って大自然が広がるカンチャナブリは第二次世界大戦時、日本軍が多くの犠牲者を出して完成させた泰緬鉄道の拠点でした。日本軍と連合軍の命運をかけての死闘を描き、有名映画賞の作品賞も受賞した、映画の舞台としても有名な町であります。

■クウェー川鉄橋
カンチャナブリ最大の見所がクウェー川に架かるこの橋です。日本軍はインド侵攻作戦における軍需物資補給経路を確保するために約10カ月かけて建設しましたが、戦時中は度重なる連合軍の攻撃を受けて大きく破損しましたが、戦後日本からの賠償により修復されました。現在は橋の上を歩いて観光することができるようになっています!

画像: クウェー川鉄橋(2017年11月弊社スタッフ撮影)

クウェー川鉄橋(2017年11月弊社スタッフ撮影)

画像: 歩いて観光もできます!(2017年11月弊社スタッフ撮影)

歩いて観光もできます!(2017年11月弊社スタッフ撮影)

画像2: 【タイ】中央部おすすめ観光地のご紹介~アユタヤ、カンチャナブリなど~

泰緬鉄道とは?
第二次世界大戦中に日本軍によって建設されたバンコク郊外とビルマを結ぶ全長約415kmの鉄道路線です。当時の日本軍は捕虜などを使ってこの鉄道を建設しましたが、劣悪な労働環境の中で疫病や栄養失調などにより多くの方が亡くなりました。海外では『Death Railway(死の鉄道)』とも呼ばれています。戦後はミャンマー側の線路は撤去されましたが、現在も列車は運行しており自然に囲まれた緑豊かな車窓を味わうことができるようになっています。

画像: 泰緬鉄道走行の様子/イメージ(写真提供:タイ国政府観光庁)

泰緬鉄道走行の様子/イメージ(写真提供:タイ国政府観光庁)

■日本軍慰霊塔
クウェー川鉄橋のすぐ近くにひっそりと佇む戦時中日本軍が建てた慰霊塔です。1944年に泰緬鉄道工事で命を落とした全ての人々を祀るもので、碑文には日本語の他に英語やベトナム語、マレー語などが刻まれています。現在はタイ国日本人会が管理していて毎年3月には慰霊祭も行われています。

画像: 日本軍慰霊塔(2017年11月弊社スタッフ撮影)

日本軍慰霊塔(2017年11月弊社スタッフ撮影)

■連合軍共同墓地
泰緬鉄道建設工事による連合軍捕虜の犠牲者を埋葬している墓地です。墓地内は手入れが行き届いており、緑の芝生の中にたくさんの花が咲いています。埋葬されている6982名の捕虜のうち大部分が英国兵であるということもあり、現在でもヨーロッパ諸国から多くの人々がここを訪れています。

画像: 連合軍共同墓地(2017年11月弊社スタッフ撮影)

連合軍共同墓地(2017年11月弊社スタッフ撮影)

ナコン・パトム/歴史ファン必見の仏教伝来の地

バンコクから西に約55km、「最初の都」という町の名の通り、紀元前3世紀に仏教に帰依したインドのアショカ王に遣わされた使節がインドシナ半島で最初の仏塔をここに建てたため、タイに仏教が最初に渡った聖地として崇められています。さらに6~7世紀にはドヴァーラヴァティーというタイの先住民族モン族によって建国された王国の都として栄え、仏教国タイの原点ともいえる町です。

■プラ・パトム・チェディ
世界一の大きさを誇る高さ約120mの仏塔を持つナコン・パトムのシンボルがこちらのお寺です。聖地巡礼という意味を込めて、タイ全土から参拝者が訪れる寺院であり、タイ国内でも格式の高い第一級王室寺院に認定され、王室の保護を受けています。

画像: プラ・パトム・チェディ/世界最大の仏塔(写真提供:タイ国政府観光庁)

プラ・パトム・チェディ/世界最大の仏塔(写真提供:タイ国政府観光庁)

画像: プラ・パトム・チェディ(写真提供:タイ国政府観光庁)

プラ・パトム・チェディ(写真提供:タイ国政府観光庁)

■レッドロータス水上マーケット
写真写りの良いフォトジェニックスポットとして、2017年にオープンしてから人気を集めている水上マーケットです。通常12月~2月に見頃を迎える赤い睡蓮ですが、ここでは一年中咲いているため季節を問わず景色をお楽しみいただくことができます。午後に咲く睡蓮もありますが、一番多くの睡蓮がきれいに咲く朝10時頃までに行くのがおすすめです。

画像: レッドロータス水上マーケット※睡蓮は見頃により開花状況は変わることがございます(写真提供:タイ国政府観光庁)

レッドロータス水上マーケット※睡蓮は見頃により開花状況は変わることがございます(写真提供:タイ国政府観光庁)

画像: レッドロータス水上マーケット(写真提供:タイ国政府観光庁)

レッドロータス水上マーケット(写真提供:タイ国政府観光庁)

その他バンコク近郊のおすすめ観光地

■ダムナンサドゥアク水上マーケット
バンコクから南西に約80kmの場所にあるバンコク郊外最大の見所として多くの観光客が訪れる場所です。かつては「東洋のベニス」と呼ばれた水の都バンコクでは商人たちが水上で取引を行っていましたが、近代化の波が押し寄せるとともに水上交通は減少し、昔ながらの水上マーケットの面影を残すのは今やここだけ…。早朝から肉、魚、果物等の生鮮食品を始め、民芸品などを乗せた小舟が行き交います。ぜひ現地を訪れたら小舟に乗ってマーケットの雰囲気を肌で感じてみてください!

画像1: ダムナンサドゥアク水上マーケット(写真提供:タイ国政府観光庁)

ダムナンサドゥアク水上マーケット(写真提供:タイ国政府観光庁)

画像2: ダムナンサドゥアク水上マーケット(写真提供:タイ国政府観光庁)

ダムナンサドゥアク水上マーケット(写真提供:タイ国政府観光庁)

■メークロン市場
別名タラート・ロムフッブ[ตลาดร่มหุบ]=傘をたたむ市場と呼ばれるメークロン駅近くの線路の両脇に野菜や果物などのお店が所狭しとひしめき合う市場です。1日8回列車が往来する際に、店のテントや傘をたたんで列車を除け、列車が過ぎ去れば再び傘やテントを広げて商売を再開する姿が世にも珍しいということで観光客に人気の観光地となっています。

画像: すれすれの場所を通る列車の姿は一見の価値あり!(写真提供:タイ国政府観光庁)

すれすれの場所を通る列車の姿は一見の価値あり!(写真提供:タイ国政府観光庁)

画像: メークロン市場(写真提供:タイ国政府観光庁)

メークロン市場(写真提供:タイ国政府観光庁)

新型コロナウイルスについて

現在、世界中で新型コロナウイルス(COVID-19)が流行しております。 タイにおける感染状況や現状についてはこちらの記事をご参照ください。

タイについてもっと知りたい方へ

現地にも添乗員として赴いている弊社スタッフによるタイの各地方のおすすめ観光地や料理などの記事もぜひご覧になってみてください♪

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