関東にある日本百名山全17座をご紹介いたします!各山の標高や登山レベル、登山時期についてもご紹介いたしますので、山選びの参考にしてみてください。

【北関東】※山の番号は選定者である深田久弥氏が定めた番号を基にしています

【南関東】※山の番号は選定者である深田久弥氏が定めた番号を基にしています

目次

24.那須岳(1,917m)|初級~中級レベル|5月下旬~10月下旬

那須岳とは、今も噴煙を上げる茶臼岳と朝日岳、三本槍岳のことだと「日本百名山」の著者はいう。茶臼岳にはロープウェイが通っており(冬期は休止)、誰でもがその頂上に行ける。那須岳の裾野は広く、那須野と呼ばれ、源頼朝が巻狩りをするなど地味豊穣で狩猟にも農業にも適していた。また、良質な温泉が方々に湧き、現在はロイヤルリゾートとして名が通っており、年間を通じて多くの人で賑う。

29.至仏山(2,228m )|初級~中級レベル|7月上旬~10月上旬

燧ヶ岳が尾瀬沼を際立たせているように、尾瀬ヶ原は至仏山が引き立てていると「日本百名山」の著者。尾瀬ヶ原の西にあり、山頂からは会津駒ヶ岳、谷川連峰、日光連山などを見はるかす。山ノ鼻から至仏山山頂へのルートは上り専用となっており、春先は、植物への影響を配慮して登山禁止期間が設けられている。鳩待峠から至仏山山頂を目指すコースは、高山植物の花畑が見どころだ。

39.武尊山(2,158m)|中級レベル|5月下旬~10月下旬

武尊山は、日本武尊に由来する名前で「ほたかやま」と読む。南に向って大きく両手を広げている山岳で、沖武尊(2,158m)を中心として左手が前武尊、剣ヶ峰、右手が獅子ヶ鼻山。その間は川場谷がゆったりとなだれており、次第に平地が広くなる。そしてロマンティック街道にぶつかると桜並木になる。山頂へは3つの登山コースがあり、どのコースも所要時間は約5時間。初夏のシャクナゲ、秋の紅葉が美しい。

36.男体山(2,484m )|中級レベル|5月下旬~10月下旬

中禅寺湖畔にすっくと立つ男体山は、女峰山、太郎山などともに古くからの信仰の山で、山頂に「日光二荒山神社」の奥宮がある。中禅寺湖畔にある中宮祠が登山口で、登る道はひたすら急峻で砂礫の道だという。頂上北側に爆裂火口があり、この山が火山だったことがわかる。実際に7000年前の噴火で湯川を堰き止め、戦場ヶ原、中禅寺湖ができたのだという。そこから落ちる滝が竜頭ノ滝、華厳ノ滝で、日光の名所になっている。

37.日光白根山(2,578m)|初級~中級レベル|5月下旬~10月下旬

寛永年間1625年に噴火して以来、1889年にかけて数度の噴火をした火山。磐梯山の大爆発が1888年のため緊張したという。山頂付近は岩だらけで「小火口の跡があちこちに散在しどれを最高点とすべきか(抜粋)」わからないほどだと「日本百名山」の著者はいう。だが、五色沼や弥陀ガ池などの湖沼があり、夏にはシラネアオイをはじめとした高山植物が咲き揃う。男体山の奥ノ院ともいわれ、峰修行の場だったといわれている。

38.皇海山(2,144m )|中級レベル|5月下旬~11月下旬

江戸時代に、山岳修験道の影響を受け、庚申信仰の聖地であった庚申山の奥の院として、信仰登山が行われた山。現在も秘境の趣きが残り、1960年頃、「日本百名山」の著者も「皇海山は今なお静寂の中にある」と呟いた。主な登山口は銀山平で、庚申山を経由して約11時間で山頂に着く。山頂からは赤城山、武尊山、奥日光の山々などの雄大な景観が広がり、爽快の一言。

40.赤城山(1,828m)|初級レベル|4月下旬~11月上旬

関東平野が北東に尽きようとするあたりに、裾野をのびやかに引く赤城山。鈴ヶ岳、地蔵岳、長七郎山、駒ヶ岳、黒檜山など新旧の噴火山が重なり合う複成火山で、山頂付近にカルデラ湖の大沼や火口湖小沼などがある。最高峰は草で覆われた黒檜山で、標高1,828m。湖畔から2時間で登れるといい、登山というより散策に近いと「日本百名山」の著者はいう。山麓には、足利氏の出た町と徳川氏の祖が住んだという町がある。

44.筑波山(877m)|入門~中級レベル|3月中旬~12月上旬

東京タワーや東京スカイツリーから北方を見ると、鋭く立った峰が目に入る。877mでしかないが予想外に高く見える筑波山だ。江戸末期の浮世絵にも富士山と同様、遠景としてよく描かれている。間に何もないためよく見えたのだろう。また、奈良時代に記された『常陸風土記』に早々と登場する山で、男体山と女体山が立つ山頂に、筑波山神社本殿がある。山頂から見る関東平野とその奥の富士山そして北の山々の眺望が素晴らしい。

65.両神山(1,723m)|中級レベル|4月上旬~11月下旬

ゴツゴツとしてギザギザの岩が続く頂上近くに両神神社があり、古くから信仰されてきた山。山頂からの眺望は抜群で、富士山や浅間山、八ヶ岳などが見える。日本武尊がこの山を八日間見たという伝説から八日見山と呼ばれたという説、この山が「竜神大明神を祭神」とすることでヤオガミ、それが転じて両神山となったという説など、その名前に諸説がある。日向大谷から清滝小屋、富士見坂を経由する登山道が一般的なルートといわれる。

66.雲取山(2,017m)|中級レベル|4月上旬~12月下旬

2,599mの金峰山と2,475mの甲武信ヶ岳を主峰とする大山脈の東端にある雲取山は、東京都の最高峰(2,017m)であり、都民の水源である多摩川の最初の一滴が流れ出す山だ。奥多摩湖(小河内ダム)の奥、鴨沢バス停から七ツ石山へ登り縦走するルートと、奥秩父三峰神社から白岩山を経由して登るのが一般的なルートになっている。「日本百名山」の著者は、南西の谷にある「三条の湯」で1泊して登頂したという。

67.甲武信ヶ岳(2,475m )|中級レベル|5月下旬~11月下旬

甲斐と武蔵、信濃3国の境界に楔のように存在する山。2,000mを超える峰が続く奥秩父山塊に属し、有名な千曲川、荒川、笛吹川(のち釜無川と合流して富士川)の水源地になっている。山容はそれほどでもないが、「コブシという名前の歯切れの」よさがこの山を有名にしていると、「日本百名山」の著者は言う。長野県川上村の毛木平から千曲川源流遊歩道を登るルートと、山梨県西沢渓谷から入るルートが主なルートとなっている。

68.金峰山(2,599m)|初級~中級レベル|5月下旬~11月下旬

山頂に五丈岩をご神体とする金櫻神社奥宮のある山岳信仰の山。金峰山は羽前や肥後、薩摩にもあるそうで、この山と同様、いずれも蔵王権現を祀っているという。山頂付近は岩だらけだが、稜線が優しく堂々として、甲州人の尊崇を得てきた。登山は北杜市側のみずがき山荘経由のルートをとる人が多いという。「日本百名山」の著者は昇仙峡に登り、猫坂で奥秩父連山の勇姿を眺め、黒平村(現甲府市黒平町)から登頂している。

69.瑞牆山(2,230m )|中級レベル|5月下旬~11月下旬

頂上付近の針葉樹林の中に「様々な形をして突っ立っている見事な岩峰」が美しく印象深いと、「日本百名山」の著者は言う。そして、トカゲのように上からこの岩峰群を覗くのもまた楽しいという。南麓の金山高原から富士見平小屋へ登り、頂上を目指すのがよいようで、瑞々しい樹林を抜けて行く。下山のあと、県道沿いにある増富ラジウム温泉で疲れを取るのもおすすめだ。

70.大菩薩嶺(2,057m)|初級~中級 レベル|4月上旬~11月下旬

1913年に、中里介山の時代小説『大菩薩峠』の新聞連載が始まり、大きな評判をとったことで、大菩薩峠の名前は広く世の中に知られるようになった。峠からの眺望は素晴らしく、「2,000mの高さの空気を吸うことができる」と「日本百名山」の著者は言う。ルートのバリエーションが豊富で、家族連れからベテランまで、多くの登山者が通年訪れている。特に夏から秋にかけては、多くの花々が登山者の目を楽しませてくれる。

71.丹沢山(1,567m)|中級レベル|4月上旬~12月上旬

雨降山として有名な大山と蛭ヶ岳、塔ヶ岳、丹沢山などを含む丹沢山塊は底辺が広く、南の小田急線から北は県境の道志川まで続く。標高1,567mの丹沢山に登るには、大倉から塔ノ岳を経由していくのが便利。登山道は整備されているが、往復約8時間30分ほどかかるので、山頂にある「みやま山荘」で1泊すると、余裕を持って歩ける。山頂からは富士山の勇姿が美しい。

72.富士山(3,776m)|中級レベル|7月上旬~9月上旬

「日本百名山」の著者は、東西南北どこから見ても「その美しい整った形は偉大な通俗」であり、「小細工を弄しない大きな単純」だと富士山を賞賛する。松尾芭蕉は「雲霧のしばし百景をつくしけり」と詠み、葛飾北斎は「凱風快晴(通称赤富士)」など「富嶽三十六景」を描き上げた。日本のシンボルともいえる富士山だが、フジアザミ、フジハタザオなど、火山荒原に生育する植物が見られるのも特徴のひとつ。

73.天城山(1,406m)|初級~中級レベル|4月上旬~11月下旬

天城山は、最高峰の万三郎岳(1,406m)や万二郎岳、遠笠山など、伊豆半島を東西に貫く天城連山のことをいう。稜線付近から見る富士山と伊豆七島が素晴らしく、周辺に咲くシャクナゲなどの花も美しい。名作『伊豆の踊り子』を読むまでもなく、泉質のいい温泉群もまた魅力的で、山あいにも波打ち際にも湧く。「踊子歩道」「太郎杉歩道」「二本杉歩道」で、渓谷美や滝などを楽しめる。

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